カフェ店員の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには?
カフェ店員の主な仕事内容
数ある飲食店バイトの中でも常に人気が高いのがカフェ店員です。
- 昔ながらのレトロな喫茶店
- 気軽に入れるコーヒーチェーン
- 海外風のコーヒースタンド
などなど、
カフェといってもいろんなジャンルのお店がありますが、どのタイプのお店にも共通しているのが、おしゃれなイメージのようです。
お仕事内容としては、
- お席やレジでのオーダー取り
- ドリンクや軽食の調理と提供
- 使った食器の後片付け
などが挙げられます。
お店の大きさや提供するメニューによっては
主に接客を担当するホールスタッフと、調理を担当するキッチンスタッフに分かれて、業務を分担することもあります。
今回は、お客さんをお通しして座席でオーダーをとるタイプを例に挙げてみました。
カフェでのお仕事の流れ
- お席でお客さんからオーダーをとる。
- コーヒーを淹れたり軽食を作る。
- 伝票と一緒にテーブルにもっていく。
- お客さんが帰ったらお皿を下げて食器洗い。
カフェホールスタッフの仕事内容
ホールスタッフはお店に立って接客することがメイン業務です。コーヒーなどのドリンクや軽食の調理を担当することもあります。
お客さんが来店したら、まずはお冷とおしぼりを出してオーダーをとります。できるだけお客さんを待たせることなく、スムーズにご案内するのが理想です。
ドリンクや軽食はできあがったらすぐ提供してください。少しでも冷めたものを出してしまうと満足度の低下につながってしまいます。
レジでのお会計や閉店時の締め業務もホールスタッフのお仕事です。売り上げとレジに残った金額が合うかどうか、管理者の正社員スタッフと一緒に確認します。
接客からかんたんな調理まで、業務が多岐にわたるホールスタッフですが、その最大のやりがいはお客さんの「おいしかったです!」という言葉を直接聞けることです。
カフェキッチンスタッフの仕事内容
キッチンスタッフは裏方の仕事ではありますが、なんといってもお店の味を支えています。
スパゲッティやオムライスなど本格的なフードメニューがあるお店で、その調理を担当するのがキッチンスタッフの仕事です。
ランチタイムなどひっきりなしに注文が入るときに、「どういう段取りすれば早く提供できるか?」と考えながら調理するので、プライベートでの行動もとてもスピーディーになります。
また、キッチンスタッフとしての経験が長くなってくると、新商品の開発にたずさわれることがあります。季節の素材を取り入れたレシピのアイデアを出し合って、自分だけの商品が採用されたときのやりがいは他の仕事では味わえないものかもしれません。
カフェ店員ならではのやりがい
カフェ店員としてやりがいを感じるのは、やはりお客さんに喜んでもらえた瞬間ではないでしょうか。
カフェや喫茶店ではコーヒー豆選びから、ドリップのための道具選び、お店の雰囲気づくりまでのすべてがどうしたらお客さんにくつろいでもらえるかという観点で考え抜かれています。
- おいしいコーヒーを淹れるバリスタ技術
- お客さんに喜んでもらえる接客スキル
- スピーディに商品を提供する段取り力
そしてコンセプトに沿ったお店を作り上げるために、上記のようなスキルをアルバイトさんを含めてみんなで磨いていきます。
こうした努力が実って、「おいしかったです。ありがとう!」とお客さんに声をかけてもらえることがやりがいとなり、さらなるお店づくりのための原動力となります。
カフェ店員がやりがいを感じるとき
- お客さんが喜んでくれたとき
- 忙しくても手際よくこなせたとき
- おいしいコーヒーを淹れられるようになったとき
カフェのやりがいその1:お客さんが喜んでくれたとき
先ほどもふれましたが、カフェ店員がやりがいを感じるのは、なんといってもお客さんが喜んでくれたときです。
お客さんと直接お話しすることが多いため、「おいしかったです。ありがとう!」と声をかけてもらえることが多いです。
「おいしいコーヒーを淹れられるか?」「どんな接客をすればくつろいでもらえるか?」と考えているカフェ店員としては、そんなお客さんの笑顔こそがやりがいそのものとなります。
カフェのやりがいその2:忙しくても手際よくこなせたとき
カフェでのお仕事をつづけていると、はじめのうちは手際よくこなせなかった業務がいつの間にかスピードアップしていると感じることがあります。
オーダーがたくさん溜まっていても、ミスなくすべての商品を提供できた。お客さんをお待たせする時間が短くなった。そういえば、普段の家事も以前より効率よくこなせている気がする……。
こんなふうに自分の業務のスピードアップを実感する瞬間に「カフェ店員でよかったな」とやりがいを感じることがあります。
カフェのやりがいその3:おいしいコーヒーを淹れられるようになったとき
毎日お仕事としてコーヒーを淹れていると、コーヒードリップの技術がどんどんスキルアップしていきます。
そのうち自宅でもお店レベルのおいしいコーヒーを淹れられるようになります。
おうちでも、喫茶店のようなコーヒーが飲める。そんな贅沢もカフェ店員ならではのやりがいの1つです。
カフェ店員のマイナスポイント
ゆったり働けそうなイメージのカフェ店員のお仕事ですが、モーニングやランチの時間帯にはすべての業務がスピード勝負になります。
ひっきりなしにお客さんがやってくるので「どうやったらスピーディーにさばけるか?」ということを考えながら、同時に仕事をこなさなくてはなりません。
さらに、SNSで注目を集めているような人気店であればあるほど、時間帯を問わずいつでもずっと忙しさが続くことになります。
忙しい店内を手際よくさばき切ることはやりがいにもつながる部分ですが、ゆったりとして見えるカフェのお仕事には体力勝負のような一面があることも事実です。
カフェ店員の仕事に活かせる経験・スキル・資格
まず、カフェ店員としてお仕事をはじめるときに、必ずしも必要なスキルや資格は特にありません。
無資格でも充分にはじめられる、カフェ店員の未経験者さんにもやさしいお仕事です。
その上で、もしもあったら便利な資格や経験をご紹介します。カフェ店員としてのスキルアップにも役立つかと思います。
カフェ店員に活かせる経験・スキル・資格その1:お客さんをおもてなしする接客力
飲食店で身につけたものでなくても、販売や受付業務で身につけたお客さんをおもてなしする接客力はとても役に立ちます。
- どんな声のトーンでお話しするのか?
- どんなタイミングでオーダーを伺うのか?
- お客さんがなにか困っていることはないか?
このように、「どうやったらお客さんにゆったりとくつろいでもらえるか?」と考えることが、カフェの雰囲気をつくっていきます。
マナーや話し方が身に付くので、日常生活で役立つ場面も多そうです。
カフェ店員に活かせる経験・スキル・資格その2:おいしいコーヒーを淹れるバリスタ技術
最初から必須ではありませんが、コーヒーを淹れる技術を持っている方は最初から即戦力として活躍できます。
特別な資格をもっていなくても「コーヒーをドリップするのが得意です!」という特技程度でも充分です。
大手チェーンのカフェの場合は、バリスタ試験がシステム化されていて、正社員登用の必須項目として設定されていることがあります。
お仕事をはじめる前からきわめている必要はありませんが、人よりもおいしくコーヒーを淹れることを目標にするとやりがいを感じられて楽しいかもしれません。
カフェ店員に活かせる経験・スキル・資格その3:スムーズに業務を進める段取り力
実はイメージよりも忙しい店内を切り盛りする中であったらとても役に立つのが段取り力です。
「カウンターでコーヒーを淹れる」のか「オーダーを取りに行く」のか「空いたテーブルの上を片付ける」のか。その時々の状況によって、最優先にするべきことは変わります。
「今真っ先にすべきことは何なのか?」ととっさに判断してすぐに動ける力は、忙しいお店を決められた人数で回していくために重宝されます。
「どんな順序でこなせば早く仕事をさばけるか?」を考えて動ける人はリーダーにも向いているかもしれません。
そうはいっても、仕事に慣れるまでは先輩スタッフがその都度何をすればいいか指示してくれることがほとんどです。先輩の指示に従ってこなすうちに、自然と段取り力は身に付きます。
そして、「手際よくものごとをさばく技術」である段取り力は、仕事だけではなく、毎日の生活にも役に立ちます。
カフェ店員の仕事に向いている人・向かない人
カフェ店員の仕事に向いている人
お客さん相手にサービスを提供する仕事、ということで人と関わることが好きであることは外せません。
もちろん、おいしい食事やドリンクを提供するので、食に興味がない人よりはおいしいものが好きな人の方がいいでしょう。
その上で、接客の工夫やメニューの考案などを通して、「どうしたらお客さんに喜んでもらえるのか?」を考え続けられる人がカフェ店員に向いています。
カフェ店員の仕事に向いていない人
お客さん目線でものごとを考えられない人はカフェ店員には向いていません。
見るからに機嫌が悪くて不愛想な店員さんがいるカフェに、何度も来店するお客さんはほとんどいないでしょう。
非日常の癒しを求めてカフェに来店するお客さんが多いのに、店員の態度で気をつかわせてしまっては意味がありません。
びっくりするほど忙しかったり、クレーマーのようなお客さんがいたり、ときにはイライラしてしまうことがあるかもしれませんが、基本的にはさらっと受け流さなくてはいけません。
カフェ店員に限らず、お客さんの目線で「今このお店はくつろげる空間か?」といつでも客観的にみられる視点が、すべての接客業には必要です。
カフェ店員の仕事でのキャリアパス
カフェ店員としてのキャリアアップを考えたときに選択肢として挙がるのは、正社員として店長やエリアマネージャーを目指すか独立して自分のお店を持つのいずれかとなります。
カフェのキャリアパスその1:正社員として管理職を目指す
チェーン店などのカフェで働いている場合には、この仕組みがわかりやすくシステム化されています。
たいていの店舗では(1)正社員:(2)バイトリーダー:(3)一般的なバイト・パートという順番で、責任のある仕事が振り分けられます。
お店にもよりますが、正社員スタッフは1店舗につき2,3名であることが多く、大体は店長やエリアマネージャーとして、スタッフやお店の管理業務を掛け持ちすることになります。
アルバイトやパートから正社員登用を目指すためには、筆記試験やバリスタ技術を問う実技試験が課されることがあります。
ほとんどの試験が何度でもチャレンジできる仕組みになっているので、一度失敗したとしてもあきらめる必要はありません。
もちろん、アルバイトとしての勤務実績が評価されてそのままキャリアアップしたり、新卒採用や中途採用の正社員として最初から正規雇用されたりする道もあります。
カフェのキャリアパスその2:独立して自分のお店を持つ
カフェがお好きな方なら、自分だけのお店を持つことにあこがれたことがある方は多いのではないでしょうか?
技術面はもちろん、店舗運営の方法や経営のノウハウをカフェの実務を通して学び、「ここだ!」と思ったタイミングで自分のお店を構える場合が多いです。
何といっても最大のやりがいは自分だけのコンセプトに沿ったお店を1から作り上げることにあります。
経営を支える資金、ちょうどいい物件、たしかなバリスタ技術など必要なものは数多くありますが、たしかなやりがいを感じられる働き方です。
カフェ業界の最近の動向
アルコールを提供するお店ほどではないにしても、コロナウイルスの影響を受けたことは否定しきれません。
しかし、待ち合わせや時間潰しなど、生活の中での利用シーンが多いこともあり、現在では少しずつ客足が戻りはじめてきています。
すぐに今までどおり、とはなかなかいきませんが、確実にこれからも多くの人に必要とされつづける業界です。
未経験でカフェ店員の仕事を目指すには?
この仕事をはじめる人のほとんどが未経験からのスタートとなります。
「カフェ好きだから働いてみようかな」
この気持ちがあれば、すぐにでもはじめられるお仕事です。
そして実務を通して、接客のコツやコーヒーを淹れる技術などあなたの得意分野を深めていけば、より仕事が楽しくなっていきます。
まずは深いことを考えずに、気になった求人に応募してみることがカフェ店員への最大の近道です。
シフトやお店での業務内容など、気になる!と感じる求人を探して、まずは応募してみましょう。
面接と同時にお店を見学させてもらえることもあるので、実際の職場の雰囲気をチェックしてから、カフェ店員としてデビューできます。
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