求人の”投稿件数”と”賞味期限”の秘密
求人業務を行うにあたって、公開中の「求人件数」がどれくらい重要なのかをお伝えします。
求人件数の重要性
「表示されて→クリック後の閲覧があって→応募する」という流れで、1件の応募獲得があるという事は、当然、
- 表示数
- 閲覧数(クリック数)
- 応募数
この3つが「KPI」の一部となるわけです。
しかし求人の無料投稿が、スタンダードとなったこのご時世で、この3つのKPIを改善していくには至難の業となります。
indeedを思い浮かべてください。
CMでも放送されている通り、本当に無料で求人を掲載することができます。
indeedが認知され始めて、はや3年くらいでしょうか??
いまでは、多くの企業が採用手法にindeedを取り入れています。
もちろん”無料”で。
そうなると意識しないといけない要素が生まれます。
「今この瞬間にも、他社の求人が投稿されている。」
ということ。
わかりやすく言うと、今日投稿した求人が、明日には埋もれてしまっているのです。
無数にある他社の求人が投稿されることによって、、。
埋もれてしまった求人は、ユーザーの検索結果に表示されにくくなります。
そうなると、KPIの一つである、「表示数」の効果測定ができなくなります。
もちろん、それ以降の、クリック数と応募数の計測も難しくなります。
冒頭で、改善は至難の業だと書いた理由がコレです。
つまり、求人の”鮮度”が重要になってくるわけです。
(鮮度が古いと、鮮度の新しい他社の求人に埋もれるので)
そして、簡単に鮮度を保つ方法が、「求人数を増やす」という方法です。
例えば、「一般事務」の求人の鮮度を保ちたいなら、「一般事務」の求人を、ひたすら投稿し続けるのです。
(今日投稿した求人が、他社求人によって明日埋もれるなら、明日また、同じ求人を投稿すればよいのです。)
類似求人について
同じ求人をひたすら投稿する。
これは、他社の求人よりも鮮度を保つための手段です。
しかし、それが全体的に蔓延してしまうと、ユーザーにとって、似たような求人ばかりが表示される、「使いづらい求人サイト」となってしまいますよね?
「一般事務」と検索すると、鮮度を保つために連日投稿された同じ求人ばかりが続くわけですから。
indeedなどの媒体側が、対策を講じないハズがありません。
類似求人は厳しい評価の対象となります。
掲載されません。
一生懸命、毎日求人を作っても、類似求人の扱いを受けると、システムにはじかれます。
その求人業務が無駄になるわけです。
- 鮮度が大事
- 類似判定を受けてはいけない
この理論でいくと、古い求人は、新しく作る求人の邪魔をします。
「一般事務」の採用をしたいからと、30日間、鮮度のためだけに同じ求人を投稿し続けても、1日目に投稿した求人が基準となりますから、2日目以降の求人は、類似求人となります。
「1日目に投稿した求人が残っているんだから、別にいいじゃないか。」
いいえ!!
1日目に投稿した求人は、他社の求人によって、ものすごく、ものすごく、ものすごく、埋もれています。
そんな求人が、検索結果に出てくると思いますか?
その「検索結果に出てこない求人」が、鮮度の高い求人の邪魔をするのです。
鮮度を保ちつつ、類似判定をくらってはいけない。。。
二つの課題を解決する方法は、「同じ一般事務でも、別の募集のように文章を変える」ことを、繰り返すことです。
求人の質は保つべし
毎日、求人業務はしないといけない。
被らないようにオリジナリティも考慮しないといけない。
そうなると次第に疲れてきて、やっつけ作業になります。
(絶対そうなります)
これは無料の求人媒体を選んだことによる宿命です。
お金を使わないことによる、それ相応のデメリットというやつです。
いくら、一生懸命に文章を作りこんだとしても、次の日になったら、別の文章として作り直さないといけません。
「・・・ネタ切れだ。もうテキトーでいいや。」
と、思って、手を抜いてしまった場合、そんなときに限って、他社が頑張ったりするものです。
手を抜いてしまった瞬間、求職者は他社にとられてしまうのです。
お金をかけなくても採用活動ができる求人媒体の活用を選んだ以上は、同じ理由でその媒体を使う競合他社が存在します。
貴重な求職者を、競合他社でとりあうわけです。
一生懸命作った求人と、手を抜いた求人、求職者の目線で考えてみると、どちらがよいかは、、、わかりますよね?
- 求人の鮮度は保ってください。
- 求人は被らないようにしてください。
- 求人は質の高い文章で書いてください。
そのエネルギー、あなたは持ってますか?
求人の賞味期限
indeedをそのまま例に使います。
無料で求人を出せるということは、利用者は絶対に多い。
この記事に書かれている内容を理解している会社は、求人の鮮度を保ち続ける工夫をします。
・・・。
そんな勉強熱心な競合も存在するわけなので、自社求人の賞味期限は、とっても短いことがわかります。
(しかも、indeedは有料で使ってほしいから、無料で使う企業たちへの利用ルールを日に日に厳しくしています)
- 賞味期限(鮮度)を意識する
- 被りのない(オリジナル性)も意識する
- 質の良さも保つ
無料で使い続ける以上は、「求人の賞味期限」という概念と向き合い続けなければいけないのです。
それも、2日程度で腐ってしまう程の、とても短い賞味期限です。
それでも求人件数は維持できるのか
逆に言えば、上に書いたことを仕組み化できていれば、確実に効果が出るわけです。
- 求人の鮮度
→求人作成を毎日業務の中に組み込む - オリジナル求人
→作成者を変える - 求人の質
→文章にも字数制限を設ける
などの仕組みをきちんと、落とし込むことができれば、人手不足に悩むことはなくなります。
むしろ、殺到する応募者の対応に追われるくらいです。
もし、採用活動の中で、無料の求人媒体を使うことを選択したのであれば、この仕組み化は必ず行ってください。
これが出来ないのであれば、有料求人で採用活動を行う競合他社に、全てを持っていかれます。
無料という言葉に目がくらんで安易に依存しないように注意しましょう。
広告には賞味期限が存在しない
仕組み化を行っていくと、求人作成の分野で能力が秀でた人材が見つかります。
そうした人材は、自発的に効果的な求人を追い求めてくれるようになりますが、「求人の賞味期限」という壁にぶち当たります。
数時間かけて作り上げた求人が、次の日には埋もれてしまったりするわけです。
「埋もれることなく、通常通り表示されていれば、絶対に効果がある求人なのに」と、思います。
ここまで求人業務に力を入れてきたのであれば、次に工夫すべきポイントは「求人の広告運用」です。
無料枠で使っていると、「いつ掲載された求人なのか?」という基準が優先されて、埋もれていきます。
掲示板を思い浮かべてください。
ずっと前に投稿したコメントは、もはや発見不可能ですよね?
無料求人でも同じことが起こっており、発見不可能ということは、その求人は閲覧されません。
よって、応募獲得することもありません。
そこで、「有料広告」を検討すべきときがやってきます。
有料広告は、「いつ作られた求人なのか?」という賞味期限に左右されることなく、金額の設定で検索結果上の表示を保つことができます。
もちろん、少ない金額から可能です。
社内の求人作成において、文章力に秀でた人材が見つかったら、ぜひ広告運用を始めてください。
CVRと呼ばれるKPIが存在し、求人の世界では「応募率」にあたるものです。
応募率の高い求人は、量産するのではなく、「いかに、その求人にアクセスを集め続けられるか?」というポイントを突き詰めていくことが最重要となります。
「無料だから」という理由だけで、応募率の高い求人に賞味期限を設けるのは、無駄極まりないです。
まとめ
毎日、膨大な数の求人が投稿される無料求人媒体の世界では、求人の賞味期限を意識する事がとても大事となってきます。
賞味期限という概念が存在する以上、鮮度の高い求人を投稿し続けてください。
しかし、質の悪い求人を投稿していては逆効果です。
コピペに頼らず、オリジナリティあふれる求人を定期的に更新できる仕組み化が出来ているのであれば、無料求人を。
仕組み化は進んできたが、体力に限界を感じ始めてきたのであれば、お金を使って有料求人を。
全てに共通して言えるのが、”求人の件数は多いほうがよい”ですが、
- 求人作成における作業員数
- 更新頻度
- 更新件数
- 質
- 効果測定
- PDCA
- 媒体選び
など、あらゆる視点で俯瞰した戦略をもとに、求人業務にあたってください。
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