集客のプロは、求人媒体なんかで悩まない。
本当の意味で無料で出来る集客なんてものは存在しない。広告を出して人を集めないといけない。自社の仕事の魅力は、自社の力で伝えないといけない。
自社で募集活動を行うようになったら、必ずぶつかる壁がある。「どこに求人を出せばいいのか?」
- indeedなのか?
- マイナビなのか?
- タウンワークなのか?
- バイトルなのか?
- アスコムなのか?
- ワーキンなのか?
- それとも違う媒体なのか?
ネットにはいろんな求人媒体がある。もちろんネットだけじゃない。ハローワークや求人誌だって、ちゃんと効果があるし、オンラインを使わない会社だっていまだに健在だ。(自社のHPを絡めることで効果は倍増する)
なので、「どれを使えばいいの?」、「どこに出せば採用出来るの?」って思ってしまう気持ちは良く分かる。しかしこれは、知らない人が必ず犯す間違い、100%犯す間違いだから気をつけてほしい。
ダイレクト・マーケティングの世界的権威である、ダンケネディという偉人は、広告には
- メッセージ
- マーケット
- メディア
この3つの要素があって、これらが良い感じにハマったときに、すごく成果が出ると言っている。これを採用分野で言い換えると
- メッセージ(求人内容)
- マーケット(対象の求職者)
- メディア(使う求人媒体)
ということになる。
ダンケネディもよく嘆いていることだが、
ほとんどの事業主(採用担当者)が間違えるのは、最初に(3)メディア・求人媒体のことばかり気にしてしまっている…。(求人として書いているが、これは商品を売る広告の世界全てに言えること。)
例えば、求人誌を2週間ほど使ってみたけど反応がない。だから、求人誌はダメだ、求人誌は使えない。ハローワークを使ってみても、応募がこない。だから、ハローワークはもう古い、、。などなど、、。
いやいや・・・。ちょっと待ってくれよ。
そのハローワークだけで、問題なく採用出来ている人はいくらでもいるよ?求人誌や店頭ポスターで採用できてる人はいくらでもいるよ?むしろミーハー採用担当がWEB求人に流れて行っているから、チャンスだよ?
要は、(1)の求人メッセージが応募のとれるメッセージになっていないと、それをどんな媒体に掲載したって、応募もこなければ、採用ができるなんてことがあるわけないでしょ。(あったとしても、そんな”ラッキー”に惑わされてはいけない。)
求人のメッセージが「この募集は、一般作業員です。」みたいなショボくて手抜きの求人だったら、そんなメッセージは、ハローワークで見ようが、indeedで見ようが、全世帯に配られる新聞折込で見ようが、求職者は応募なんてするわけがない。
でも、ちゃんと自社の仕事の良さを伝えられる、圧倒的な情報量で作りこまれた求人メッセージだったら、仕事を探している求職者は、他の求人との違いを感じて応募する可能性は格段に上がる。
それがハローワークだろうが求人誌だろうが、応募する可能性は跳ね上がる。
応募が集まるメッセージというのは、端的に言ってしまえば、「あなた向けのレアな仕事ですよ!」って事を言ってるわけ。仕事を探している人は、フツーの求人に飽きている。フツーの求人は見飽きている。
なので、そのメッセージが、どこで目にするメッセージ(indeedなのかハローワークなのか)とかは全く関係ない。だから、応募が集まる求人メッセージができると、どんな媒体でも集客できるようになるし、応募が取れるようになる。
もちろん、その中でも、反応の良い媒体、悪い媒体というのは、出てくる。それは、その募集に当てはまる求職者が訪れる媒体なのかどうか、、。とか、競合の求人がどれだけ出てるのか?とか、、。そういうのが関連して、反応の良し悪しは出てくる。(そういったマーケット背景は勉強と経験により見えるようになる)
でも、”核”となるのは求人メッセージ。求人メッセージが良ければ、応募が取れる。だから、いろんな媒体に展開していくことができる。コレが基本。
求人メッセージの工夫をせずに、ただただ、どこに出せば良いの?って事だけを考えるのは、「順序が逆だ」ということをダンケネディは言っている。
どこに出すか?というのは、応募の集まる求人メッセージが出来てから、考えるべきこと。応募が来ない求人メッセージをどれだけ大量に出しても、来ないもんは来ない。
伝える手段でなく、伝える中身が重要ということ。中身が良くなったら、手段のことを考えていけば良い。
この順番が逆だと、広告費でお金を無駄遣いしてしまって詐欺師にハメられた感覚になるし、本来であれば上手くいくはずの事を途中で「これはダメ」と勘違いして止めてしまったりする。
こうなってしまうと、”確証バイアス”が働いてしまい、その媒体に対して、脳が”悪い情報”しか今後拾わなくなる。本当は良いものを、”悪いもの”としてこの先、認識し続けてしまう。
実は、ブランディング活動に対してもこれと全く同じことが言える。
会社の魅力を伝えるために、”媒体選び”ばかり気にしていませんか?”無料で出来る”ことばかりに目を向けていませんか?
無料で出来ることは、あなたに”損失が無い”という安心感を与えてくれるが、それも大きな間違いだ。(1)(2)(3)と、ちゃんと出来ている人は、有料も無料も使いこなす。
「お金が掛からないから」と、”費用対効果”という観点一つで物事を判断しない。
(無料を貫く場合は、まずLTVとROIについて勉強しよう。その上で無料活動だけを貫くなら、それは正解だ。)
あなたも求人媒体の文句を言ったりしていませんか?
・・・気を付けてください。
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