家庭教師の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには?

目次
家庭教師の主な仕事内容
家庭教師の仕事内容はイメージの通り、”学生さんに勉強を教える“ことです。
指導対象になるのは、小学生から高校生までさまざまです。
「定期テストの点数を上げたい」「志望校に合格したい」など、それぞれの目標に向けて計画的に指導していきます。
“学生さんに勉強を教える”という点では塾講師などの仕事と似ていますが、最大の違いは生徒さんの個人宅に伺って指導する、という点です。
生徒さんの自宅で指導するということで、生徒さん本人だけではなく、保護者の方との関わりも自然と深くなります。
「来月のテストでは何点を目指すのか?」など短期的な目標から、「将来は何を目指すのか?」「そのためにどの学校を受験するのか?」といった長期的な目標までを立てます。
その上で、”生徒本人“、”保護者“、そして”家庭教師“の3者で、意思確認し合いながら、最適な指導方法を探っていくのが、家庭教師の役割です。
「前回出した課題の進捗確認」→「指導」→「次回までの課題を出す」
実際の指導は上記のように、”その場での指導”と”次回までの自主学習の計画”を同時におこないます。
生徒さんのモチベーション管理や、保護者の方との現状確認や進捗報告を細かくおこなうことも業務の一環です。
家庭教師ならではのやりがい
家庭教師は1人の生徒と向き合う時間が長い仕事です。
個人として指導にかける時間は、ひょっとしたら学校の教員よりも長いかもしれません。
- どんなことが好きなのか?
- 逆にどんなことが苦手か?
- どんな夢を持っているのか?
- そのためにどんな進路設計が理想か?
このように、指導を通して生徒さんが「どんな人間なのか?」を掴み、それぞれに合わせたサポートをしていく必要があります。
深く向き合うことになる分、目標達成の手助けができたときの達成感は大きいです。
自分の学生時代よりも達成感を得られるのではないでしょうか?
人と関わることが好きな方にとって、何よりもやりがいにつながるポイントです。
家庭教師のマイナスポイント
家庭教師をしていくうえで、どうしても逃れられないのがプレッシャーです。
保護者の方は「この人に頼めば子どもの成績が上がるだろう」と期待して、家庭教師を依頼してくれています。
期待されている、という思いは、とらえ方によっては「何が何でも期待に応えなければならない」というプレッシャーになってしまうことがあります。
成績が上がらなかったらどうするか?
志望校に合格させてあげられなかったどうするか?
なかなか成果に結びつかないときには、こうして焦ってしまうかもしれません。
自分の努力だけではなく、本人の気持ち次第で成果が出たり出なかったりするので、生徒自身のモチベーションを維持しつづけることが大切です。
「どうやって生徒のやる気を保ちつづけるか?」が家庭教師としての腕の見せどころといっても過言ではありません。
家庭教師の仕事に活かせる経験・スキル・資格
人に勉強を教える、ということである程度の知識は必要です。
かといって、指導するすべての内容が頭に入っている必要はありませんし、苦手な教科は解答を見たら理解できる程度でかまいません。
ただし、自分が理解していることを「誰にとってもわかりやすい言葉」で相手に説明するスキルが重要です。
経験上の感覚ですが、家庭教師を依頼する生徒は
- 勉強が苦手だから個別指導してほしい
- 難関校を目指すので個別でじっくり学びたい
この2パターンが多いです。
後者はともかく、前者の場合は「いかにわかりやすい言葉で説明できるか」が明暗の分かれ道となります。
たった一度でも「わからないな、退屈だな」と感じさせてしまうと、どんどん興味がそれていってしまいます。一度途切れてしまった集中を戻すのは至難の技です。
わかりやすく教えるスキル>知識の量
学歴を問われることもありますが、つねに必要とされているのはどちらかというと上記のイメージです。
家庭教師の仕事に向いている人・向かない人
家庭教師の仕事には学力が求められるイメージがありますが、実はそれよりも大切なのが”信頼度”です。
生徒本人よりも、保護者の方との信頼をいかに築けるか?ということが働きやすさに直結します。
当然ですが、保護者の方は「この人に子どもをまかせて大丈夫か?」という視点で家庭教師を見ています。
- 時間通りに出勤しているか?
- 報告は事細かにおこなっているか?
- 生徒と仲良く話しているか?
など、普段の行動の積み重ねが、指導力よりも信頼につながっていきます。
よって、日ごろからきちんとした勤務態度を示せる人は家庭教師に向いています。
逆に、時間にルーズだったり、報告を怠ったりなど不信感につながる行動をとってしまう人は、家庭教師に向いていません。
家庭教師の仕事でのキャリアパス
家庭教師の働き方には大きく2種類あります。
1つめは家庭教師の斡旋事業をおこなっている会社に登録し、生徒を紹介してもらってアルバイトとして働く方法です。
※たいていの場合は業務委託になります。
この方法のメリットは、自分で生徒を見つける必要がないということです。
その代わり、時給や指導方法などを企業の方針に合わせたり、毎月報告書を提出したりする必要があります。
指導で困ったことがあったら、その都度相談することができるので、はじめての方にもやさしい働き方といえます。
2つ目は、個人契約の家庭教師として1からはじめる方法です。
生徒探しから経理処理まで、指導以外の業務も自分1人でこなさなくてはなりませんが、指導料金や時間など自由がききやすいことが特徴です。
最近は個人契約の家庭教師と生徒をマッチングするウェブ上のサービスも充実しているので、このようなツールも上手に活用するといいでしょう。
ただし、いずれの働き方も、それだけで生計を立てるのは難しいといわれています。
理由はかんたんです。
家庭教師の活動時間は、学生さんが学校から帰ってきてから夜眠るまでの時間に限られています。
1日に2件以上指導の予定を入れたとしても、月収15万円を達成することすら難しいことが現実です。
安定性を求めるならば、家庭教師の斡旋会社の社員として、スタッフの管理にまわるのも選択肢の1つです。
実際の指導からは離れてしまいますが、こちらは月収制であることがほとんどですし、家庭教師をはじめるバイトさんへの指導やアドバイスなど、生徒への指導とはまた別のやりがいがあります。
どうしても家庭教師の仕事そのものに思い入れがあって長く続けたいならば、副業として夕方以降の時間を活かして働いてみるのもいいかもしれません。
家庭教師業界の最近の動向
コロナウイルス流行の影響を受けて、対面指導が難しくなったことは事実です。
しかし、環境が整っていれば、ZOOMやSkypeなどを利用してオンラインで指導をおこなうことは可能ですし、マスクや手の消毒などを徹底して直接指導をすることも不可能ではありません。
むしろ、いろんな人が出入りする教室で指導を受ける塾よりも、自分の部屋から出ずに指導を受けられる家庭教師の方が需要が高まる可能性があります。
未経験で家庭教師を目指すには?
ほとんどの方が未経験から家庭教師の仕事をはじめます。よって、はじめてだからといって特に尻込みすることはありません。
- 誰かと話すことが好き
- 何かをうまく説明できるようになりたい
- 子どもにかかわる仕事がしたい
このような気持ち1つで、いくらでもはじめられる職種です。ただし、はじめたからには最後まで責任をもって指導してあげてください。
1人の生徒と深くかかわって目標達成までの手助けをするやりがいは、他の仕事ではなかなか得られないものです。
家庭教師という仕事を続けるにしても続けないにしても、この経験を通して得たものを活かすことができるのではないでしょうか。
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