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効果的な求人を書くために必要な”文章量”を増やすコツ

この記事の目次

採用担当者にとって、求人を書くということは、大変な作業だと思います。

大変な作業がゆえに、雑な作り込みになってしまったり、後回しが続いて”やっつけ作業”になっているのが現実です。

当然、そのような求人に”求職者”が魅力を感じることはありません。

そこで、「求人を書くコツ」を”文章量”という観点から学んでいきましょう。

よく見かける、フツ~の求人

効果のある求人を作るうえで、必ず必要となってくる要素が、求人原稿の文字数です。

まずは、駄目な例を見てください。

物流会社さんでの伝票管理のお仕事です。
○○県○○市からもアクセス良好です!

この募集は、とある人材サービス会社が実際に出している事務の求人を引用してきました。

 

「採用する気あるの?!」

 

って思う内容ですよね。

実は世の中に出回っている、ほとんどの求人が、このくらいのレベルでしか作り込まれていないんです。

他よりは少し文章量が多い求人でさえ、福利厚生や採用担当者の熱意などの言葉で、”適当に肉付け”されているにすぎません。

このような”テキトー求人”を見て、いつも思うのが、

「採用担当者なんだから、普段はもっと自分のところの仕事内容について詳細に説明されてますよね?なんで同じように書けないんですか?」

という事です。

なぜか、多くの人は普段、口頭ではうまく説明できている内容の事でも、「文章で説明しなさい」と言われると、全然うまく書けないんです。

人前で話すことが、とても上手な人だっていますよね?

頭の中で考えていることを、詰まることなく言語化出来る人は、本当に羨ましい限りです。

こういった方々も同じで、「文章で説明しなさい」と言われると、説明の質が下がってしまう人が大半です。

その逆も同じで、文章を書くことが上手な人は、人前でのスピーチが苦手だったりします。

ということは、「上手に話せる。上手に書ける。」という人たちの違いは、単に”訓練”の差が出ているだけなのではないでしょうか?

まあ当然の話にはなるのですが、求人の分野となると、「求人を書く訓練」をしている人って、1,000人に1人いるかいないかレベルでしか、存在しないんです。

 

なぜ、言い切れるかって?

 

求人を検索してみればわかります。
スピーチが苦手な人のスピーチを聞いて、「緊張してるな。こういうのは苦手なんだな。訓練するしかないな」と聞いていて感じますよね?

求人も同じです。
リサーチも兼ねてindeedとかで他社の求人の文章を見ていれば分かります。

求人原稿の文字数を意識しよう

では、どうやって訓練をしていくかというと、文章量を増やすことから始めます。

求人としては400文字以上を目指してください。

400文字であれば、どの媒体でも使っていける文章量です。

冒頭で例に出した、

物流会社さんでの伝票管理のお仕事です。
○○県○○市からもアクセス良好です!

この求人だと、原稿の文字数としては、たったの40文字程度です。

(例えとして、この求人をこのまま使います。)

これを10倍の400文字以上にするためには、文章構成を意識することです。

  • 何を扱う物流会社か
  • どこに行って、どこに届けるのか
  • 自社倉庫はあるのか
  • どのように仕分けしているのか
  • 伝票はどの作業工程で出てくるのか
  • だれに見せるための伝票なのか
  • どうやって伝票を保管していくのか
  • などなど

このように、各工程や項目に仕事を切り分けて考え、それぞれで文章を考え、つなげることで、とても簡単に文字数を稼ぐことが出来ます。

仕事内容を膨らませるポイント

各工程や項目に切り分けたあと、それぞれをさらに掘り下げないといけません。

その中でも、仕事内容にあたる部分を掘り下げて文章量を増やす一番のポイントは、”1日の流れを書く”ことです。

  • 朝何時くらいに出勤するか
  • みんな何時ごろに出勤してくるか
  • 朝一何をするのか
  • 伝票処理はどんなタイミングで発生するのか
  • 倉庫の中を歩いたりするのか
  • 何時に休憩に入るのか
  • 1日の終わりはどんな業務で締めるのか
  • などなど

仕事内容を書くうえでも、同じように切り分けるのですが、”時系列”に沿って切り分けるのポイントです。

細分化したうえで、それぞれの作業を文章化し、うまくつなげることで、さらに多くの文字数を稼ぐことが出来ます。

短い文章の方が好まれるという間違い

「そんな長い文章なんて読まないでしょ!?」

また、こんな反論が飛んでくると思うので、先に回答します。

「いいえ、手抜きの文章と作りこんだ文章を、単に比べないでください。」

「少なくとも、競合他社の求人が手抜きなら、あなたの会社の勝ちです。」

文章の短い長いについては、過去記事でまとめてあるので、参考にしてください。
(一番下にリンクを貼っておきます。)

訴求ポイントとなる福利厚生やキャリアアップ

最後に、求人媒体によっては、アピールポイントを記載する箇所があると思います。

当然、そこでも文章量は心がけてください。
(他社の手抜き求人と差別化を図る為に)

アピールポイントでは、仕事内容の箇所ほど、入念に作りこむことは、しなくてよいと思います。

書くのであれば、パート勤務が出来たり、休みやすかったりなど、ライフスタイルに焦点を当てた訴求ポイントや、福利厚生。
長く働くことでのキャリアアップなどを、掘り下げて書けばよいです。

このアピールポイントの部分については、一度作ってしまえば、あとはコピペで使いまわしが可能となる内容です。
ひな形を作っておくのも、効率的なのでオススメです。

まとめ

上手なスピーチの裏には訓練があるように、よい求人を作る為にも文章力を鍛えるための訓練が必要です。

まずは、他の求人との差別化を図る為にも「文章量を増やそう」という内容でした。

文章量が多くなると、自然と、言葉遣いや文体に特徴が表れ、書き手のイメージができます。

それは親しみや、温かみにつながり、読み手との関係を向上させることが出来ます。

 

文章量を増やせるようになったら、ぜひ、次のステップとなる「セールスライティング」の技術にチャレンジしてください。

https://mugennowa.jp/column/6774